国際空域 中国独自解釈 米抗議に反論


中国軍の戦闘機が南シナ海の公海上で米海軍P8哨戒機に異常接近した
問題で、中国国防省の楊宇軍報道官は23日、米国の抗議に関して

「通常の識別行為で、中国側のパイロットは米軍機との安全な距離を保った」

との声明を出した。さらに「米軍が頻繁に中国に対して近距離偵察を繰り
返していることが偶発的な事件を招く根源だ」と米側を強く非難し、米軍に
中国大陸付近での偵察の停止を求めた。

[明白な挑発行為]と異常接近を非難した米国に、中国がまっ向から反諭
した形だが、こうした米中間の摩擦の背景には、中国が公海やその上空の
国際空域について独自の解釈をしていることがある。

米国防総省のガービー報道官は22日の記者会見で、
「中国側か送ろうとしているメッセージは、国際空域での哨戒機の飛行に
抵抗するというものだ」
と中国軍の異常接近の意図を解説した。報道官が「国際空域」と強調した
ことについて、国防総省当局者は「1982年採択の国連海洋法条約では、
領海の外側にある排他的経済水域(EEZ)は他の国も航行や上空飛行の
自由が認められ、その一環としての軍事的活動も認められている」と説明した。

一中国がEEZを領海のように解釈し、今回の空域も国際空域ではなく「領域」
のように解釈して対応しいるとの批判だ。

そうした解釈の違いを考慮しても、6メートルという異常接近や曲芸飛行をする
必要はない。今回異常接近されたP8は、中国が昨年11月に東シナ海に
防空識別圈を設定した直後に米軍嘉手納基地(沖縄県)に配備されでおり、
「中国の識別圏を考慮しない」という米国側のメッセージの一つだった。

そのために「(中国側が)ターゲットにしたのかもしれない」 (安保関係者)という。     ・
米中両国は今月上旬ミャンマーで開かれた東南アジア諸国連合(ASRAN)
関連の外相会議などで南シナ海を巡って火花を散らしたばかり。

さらに、米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は13-16日、議長
として1971年以来となるベトナム訪問を実施。

中国を念頭にベトナムと海洋安全保障や軍事訓練での協力強化を打ち出した。

異常接近にはこうした動きをけん制する狙いがある可能性もある。

from:毎日新聞

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