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中国の権力闘争 習政権の狙いは

中国の習近平国家主席にとり最大の政敵とされた周永康・前党政治局
常務委員が、汚職の罪に問われることになった。

周氏失脚劇は、汚職腐敗追放という名分の下、政敵を追い落とした権力
闘争の色彩も濃い。

これにより習主席への権力集中が進み、その対外強硬路線がさらに強化される
ことが案じられてならない。

周氏は石油利権と治安機関を一手に支配し、巨万の富を不正に蓄えて
いたという。背後には江沢民元国家主席ら党内長老までが控え、習指導部も
これまで容易に手が出せなかったとされる。

汚職と腐敗は、高度成長が長期に続く過程で中国国内に蔓延し、その一掃は、
習政権が唱えるまでもなく最大課題のひとつだ。

周氏のような大物を摘発することは、その意味でも効果的だろう。

問題は、法治が確立せず政治の透明性も欠いた密室の中で公正さや公平さ
とほど遠い、恣意的な犯罪追及が行われていることだ。

実際、主席を支える古参党幹部の子弟グループ太子党に司直の手が伸びるとは
誰も思っていない。

そもそも、共産党一党独裁によって党幹部に権力と、改革開放政策で生み出された
富とが集中している政治体制こそ、汚職腐敗の最大の温床である。

中国の指導者が、その根絶を真に目指すのであれば、経済だけでなく政治の自由化、
民主化にも踏み出すべきだろう。

その意図も覚悟もないまま、今回の権力闘争勝利で習主席の政権基盤が固まった
としたら、どうなるか。

日本などにとって最悪の事態は、その強大な権力の下で、東シナ海や南シナ海
での強引な海洋権益拡大に代表される対外強硬姿勢が今以上に強まり、地域が
不安定化レかねないことだ。

日本として地域として、到底受け入れ難い状況である。

習指導部の強硬姿勢は当然、国内にも及ぶ。少数民族ウイグル族に対する弾圧が
続く新疆ウイグル自治区では、それへの抵抗とみられる流血事件がまた起きた。
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「一国二制度」が約束されたはずの香港ですら、普通選挙を求める市民の声が押し
つぶされつつある。

権力の集中が、さらなる腐敗と貧富の格差を生むことが案じられる。
その結果、国内の不満をそらす「目眩まし」として、また対外強硬路線が強まることを
警膕しなければならない。

from:産経新聞

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