ヨーロッパを訪問中の安倍総理大臣がイギリスでキャメロン首相と会談し、
世界経済の安定に向けて財政出動を含めたG7主要7か国の協調を求めたのに対し、
キャメロン首相は各国の事情への配慮が重要だという考えを示し、引き続き調整
を続けることになりました。

今月のG7サミット主要7か国の首脳会議、伊勢志摩サミットの事前調整のため
ヨーロッパを訪問中の安倍総理大臣は日本時間の昨夜5番目の訪問国のイギリス
でキャメロン首相と会談しました。

この中で安倍総理大臣が伊勢志摩サミットで世界経済の持続的な成長に向けて
構造改革の加速化に合わせ、機動的な財政出動も辞さないという一段と強い
メッセージを打ち出したいという考えを伝え、理解を求めました。

これに対し、キャメロン首相は世界経済の成長に向けてG7が協力しなければ
ならないが、それぞれの国の事情を反映しながら金融政策、構造改革、財政政策
の3本の矢をバランスよく進めていることが重要だと指摘しました。

そして両首脳は伊勢志摩サミットで世界経済の成長やテロ暴力的看守に対して
G7が協調して取り組む強いメッセージを首脳宣言として打ち出すため、引き続き
調整を続けることで一致しました。

また、安倍総理大臣が来月イギリスでEUヨーロッパ連合からの離脱の賛否を問う
国民投票が行われることについて、次のように述べました。

日本は非常に明確に述べ、EUに残留することが望ましいと考える。

安倍総理大臣は日本時間の今日午後に巣を離れ、ロシアのソチでプーチン大統領
との日ロ首脳会談に臨むことにしています。

来月行われるEU離脱の賛否を問う国民投票を前に安倍総理大臣がイギリスの
EU残留が望ましいと述べたことについて、イギリスの新聞テレグラフの電子版は、
日本の投資先としての英国の魅力を損なうことになるという安倍総理大臣の発言
を引用し海外からの投資に打撃になると警告したという見いだしで伝えました。

一方デイリーメールはイギリス人はこうした発言には動じず、むしろ逆効果がある
というEU離脱を支持する与党議員の発言を伝えています。

またガーディアンは安倍総理大臣が世界経済の持続的な成長に向け、G7の首脳に
機動的な財政出動で協調を求めていることについてイギリスは歳出カットを
続けており、協調して公共支出を増やす必要性には懐疑的だと指摘しています。